育児

赤ちゃんが泣き止まないときの原因や対処法について解説します【コリック】

赤ちゃんが泣き止まないときの原因や対処法について解説します

赤ちゃんが突然泣き止まなくなる時ありますよね。

これを通称コリックと呼びます。

今回はなぜ赤ちゃんが泣いているのか、原因と対処法、注意点など解説していきたいと思います。

コリックとは

コリックとは健康な乳幼児にみられる長期間続く過度の啼泣のことをいいます。

夕方に見られることも多く日本では黄昏泣きともいったりします。

通常であれば、あやせば泣き止ませることができますが、コリックの時はいくらあやしてもなかなか泣き止んでくれません。

コリックの症状について

http://www.survivorsguidetocolic.com/about-colicより引用

赤ちゃんが泣いてしまう原因はたくさんありますが、コリックの特徴的な症状がいくつかあります。

もっとも特徴的な症状として” Rule of threes”というものがあり、啼泣が1日3時間以上、1週間に3回以上、3週間以上続くというものです。

他に参考になる症状としては以下のようなものがあります。

  • ハイピッチで高調な耳を刺すような泣き声
  • 顔をしかめて痛みを伴う表情
  • 紅潮した赤い顔
  • ギュッと握られた拳
  • お腹がガスで張っている
  • 胸まで引き上げられた膝
  • 苦しんでいる様な見た目
  • 午後や夕方に悪化する(ただしいつでも起こしうる)

ただしこれらの症状は他の疾患でも起きる可能性があるので、様子がおかしいと感じたら病院を受診しましましょう。

赤ちゃんが泣いている原因について

これまではお腹にガスが溜まることによる腹痛が原因と考えられていましたが、必ずしも腹痛によるものばかりではないということで実際のところ明らかな原因は不明なのです。

多くは生後4か月ころまでには消失します。

ここで注意して欲しいのは赤ちゃんが泣いてるのは親が悪いのではなく、もちろん赤ちゃん自身が悪いというわけではないということです。

親のストレスや接し方で起きるものでもありませんし、赤ちゃん本人の性格が気難しかったり激しいということではないので心配しないでくださいね。

赤ちゃんを泣き止ませる方法について

赤ちゃん泣き止ませるのに有効とされている方法について紹介していきます。

コリック抱き

コリック抱きというもの有効なことがあるといわれています。

やり方としては写真の様に赤ちゃんを腕に乗せ、顔を肘のあたりに来るようにしておしりを抑えてあげます。

他にも膝の上にうつぶせで寝かせてあげて背中をさするのも有効です。

こうしてあげることでお腹が楽になるのか泣き止んでくれる赤ちゃんもいます。

うつぶせは赤ちゃんの口がふさがってしまい、乳幼児突然死症候群のリスクでもあるので必ず親の目が行き届いた状態で、赤ちゃんの様子を確認しながら行ってください。

赤ちゃんの栄養を変えてみる

母乳栄養であればお母さんがカフェインやチョコレートなど赤ちゃんの刺激にのるものを食べていないか確認しましょう。

他に薬剤などを内服しているのであれば必要でないものは中止することを検討します。

ただし必ず自己判断では行わず主治医に確認してください。

またミルク栄養であれば違うメーカーに変えてみるのも良いでしょう。

整腸剤を内服してみる

腸内環境を整えるため整腸剤の内服が有効かもしれません。

赤ちゃんをリラックスさせる

赤ちゃんはいつもと違う刺激や動きに反応して泣き止んでくれるかもしれません。

赤ちゃんをおくるみでくるんでみる、歌う、お風呂に入れたり、暖かいタオルを当ててみる、掃除機やドライヤーなどのホワイトノイズを聴かせてみる、おしゃぶりを与えてみる、ベビーカーで散歩に行くなどを試してみてもいいかもしれません。

注意しなければいけないこと

コリックであれば時間が経てば自然に治まるので大きな問題にはなりませんが中には病気が隠れていることがあります。

注意すべきポイントは泣き方です。

間欠的な啼泣(突然ものすごい勢いで泣き始めたと思ったら突然泣き止むことを繰り返す)があったら要注意で、小児科医がまず頭に浮かべるのが腸重積です

これは腸管同士がはまり込んでしまうことで強い腹痛をきたす疾患で3か月~3歳ころの乳幼児に好発します。

その他にいちごゼリー状のドロッとした血便や嘔吐なども怪しい症状ですので、こういった症状があれば緊急で病院を受診してください。

他に、いつもと違い弱々しく泣いたり、明らかに元気がない様子であればそれはコリックではなく感染症が原因のこともあります。

判断に迷う場合は病院を受診するのが良いでしょう。

まとめ

赤ちゃんが泣き止まない時には不安になってしまいますが、ほとんどの場合は大きな問題はないはずです。

親のほうが参ってしまいそうになりますが、そういう時は外に出て散歩したり、赤ちゃんを落ち着かせる前に自分の気持ちを落ち着かせてあげて、ゆったりとした気持ちで対応してあげるといいでしょう。

コリックの治療はまだエビデンスが少ないですが、ぜひ参考にしてみてくださいね。

参考文献・サイト

田原卓浩: 機能性腹痛・下痢の診断と治療 コリック (Colic). 小児内科, Vol.50, No.12, 2018‒12,1985-1987

family doctor.org https://www.google.co.jp/amp/s/familydoctor.org/condition/colic/amp/

Survivor’s guide to colic http://www.survivorsguidetocolic.com/about-colic

ABOUT ME
Dr.Koro
Dr.Koro
小児科専門医で小児内分泌が専門で、大学病院等を経て現在都内の病院で働いています。病気や育児に役立つ情報を紹介しています。