ライム病について治療や症状、原因について解説します
以前、ジャスティン・ビーバーが自身をライム病であると告白して話題になりました。
最近ではEXILEのATSUSHIもライム病にかかっていたとニュースになっています。
今回はそんなライム病について解説していきます。
ライム病とは
主に北半球でみられるスピロヘータの一種であるボレリア属菌によって引き起こされる新興人獣共通感染症です。
ライム病という名前は20世紀後半の1977年、米国コネチカット州のライム地区で小児に発生した原因不明の流行性関節炎があり、その発生地域の名が由来となっています。
ライム病は英語だと”lyme disease”で、果物のライムは”lime”です。
間違えないようにしましょう。
原因としては、ネズミや、シュルツェ・マダニが原因となる菌を保有し、そのマダニに刺されることによりライム病が発症します。
ライム病の症状は?
典型的な症状はマダニ刺傷部の皮膚の遊走性紅斑です。
それ以外にも関節炎、脳脊髄炎、心筋炎などを引き起こすこともあります。
感染症法では四類感染症に指定されています。
診断した医師は7日以内に最寄りの保健所に届け出る必要があります。
予防や治療について
予防としてはマダニの咬傷を受けないことが重要で流行地域では皮膚を露出することを避けます。
治療はアモキシシリン、ドキシサイクリン、テトラサイクリンなどの抗菌薬を用います。
ちなみに、欧米では年間数万人規模でライム病患者が報告されていること、さらにその報告数も年々増加していることから社会的にも重大な問題となっているそうです。
日本では年間10~15人ほどの新規患者が発生しています。
登山やキャンプになど行く時は日本でもダニの被害に遭う恐れがあります。
そんな時はダニを除去する専用の器具を持参することをおすすめします(一応リンクを張っておきます)。
値段も手頃ですし、ダニと接触する機会の多い方はいざという時のために用意しておいたほうが良いと思います。
刺青(タトゥー)の影響はあるのか?
結論からいうと刺青の影響はありません。
ジャスティン・ビーバーが全身に刺青を施しているので影響があるのではと思った方もいるかと思いますが無関係です。
おそらく流行地域で感染してしまったのでしょう。
まとめ
今回はライム病についてまとめました。
日本でも起こりうる病気なので皆さんも流行地域に行くときや、特徴的な症状が出たときは注意してください。