病気

【新型コロナウイルス】中国で発生した新型肺炎について原因や治療など解説します【ワクチンについても】

新型肺炎の原因や治療などを説明していきます。

※記事は随時更新していきます

厚労省のホームページで新型コロナウイルスに関するQ&Aがまとめられています。

また最新の情報は厚労省のホームページの感染症情報で確認できます。

ネットのデマを信じずに冷静に正しい情報を確認しましょう。

1月25日追記:発症が相次ぐ武漢市を省都とする湖北省の政府は25日、新たに15人の死者が確認されたと発表。中国全土での死者は計41人となりました。同省政府の発表によると、24日に確認された15人の死者は50代~80代の男女で、いずれも交通機関の閉鎖などが続く武漢市で確認されました。同省内の死者は計39人となった。同日には省内で新たに180人の感染も確認されたということです。

1月23日追記:新型コロナウイルスに対するワクチン開発が進められています

厚労省ホームページより

厚生労働省が創設に関わり、2017年より拠出を行っているCEPI(感染症流行対策イノベーション連合、本部:ノルウェー)は、1月23日、新型コロナウイルス(2019-nCoV)に対するワクチン開発を促進し、候補ワクチンを迅速に臨床試験に導くことを目的とし、以下の3者とのパートナーシップ締結を発表しました。

急速な感染の拡大を防ぐために現在ワクチンの開発が進められているとのことです。

CEPI(感染症流行対策イノベーション連合)について

CEPI(Coalition for Epidemic Preparedness Innovations)は、世界連携でワクチン開発を促進するため、2017年1月ダボス会議において発足した官民連携パートナーシップ。日本、ノルウェー、ドイツ、英国、オーストラリア、カナダ、ベルギーに加え、ゲイツ財団、ウェルカムトラストが拠出し、平時には需要の少ない、エボラ出血熱のような世界規模の流行を生じる恐れのある感染症に対するワクチンの開発を促進し、流行が生じる可能性が高い低中所得国においてもアクセスが可能となる価格でのワクチン供給を目的としている。

中国で発生した新型肺炎が日本でも確認されました


コロナウイルス


国立感染症研究所ホームページより
https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/2482-2020-01-10-06-50-40/9303-coronavirus.html

新型肺炎の原因はコロナウイルスというウイルスです。

今回このウイルスのこれまでに報告されていないタイプのものが見つかったため新型肺炎と言われているのです。

厚生労働省のホームページより詳しい情報がありますので一部抜粋してお伝えします。

新型コロナウイルスに関連した肺炎の患者の発生について

1月14日、神奈川県内の医療機関から管轄の保健所に対して、中華人民共和国湖北省武漢市の滞在歴がある肺炎の患者が報告されました。

この方については、1月6日にご本人が医療機関を受診した際に、武漢市の滞在歴の申告があり、その後、原因が明らかでない肺炎等の患者に係る、国立感染症研究所での検査制度(疑似症サーベイランス)に基づき報告されたものです。
 当該患者の検体を国立感染症研究所(村山庁舎)で検査したところ、昨日(1月15日)20時45分頃に新型コロナウイルス陽性の結果が得られました。新型コロナウイルスに関連した肺炎の患者の発生が国内で確認されたのは初めてです。

厚生労働省ホームページより

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08906.html

中国の武漢市で新型肺炎が報告されておりこの男性も同地域に行っていたようです。

また、この新型肺炎を発症した方の特徴は以下の通りです。

概要
(1)年代: 30代
(2)性別: 男性
(3)居住都道府県: 神奈川県
(4)症状: 1月3日から発熱あり。
1月6日に中華人民共和国湖北省武漢市から帰国。同日、医療機関を受診。
1月10日から入院。
1月15日に症状が軽快し、退院。
(5)滞在国: 中華人民共和国(湖北省武漢市)
(6)滞在国での行動歴: 本人からの報告によれば、武漢市の海鮮市場(華南海鮮城)には立ち寄っていない。
中国において、詳細不明の肺炎患者と濃厚接触の可能性がある。

厚生労働省ホームページより
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08906.html

年齢が30代と若いことを考えるとお年寄りだけでなくどの年代にも感染のリスクはありそうです。

この方はおそらく普通の肺炎症状があって病院を受診されたと思うのですが、武漢市に滞在歴があったということでおそらく担当した医師の判断で検査をしています。

その検査の結果、新型コロナウイルスが原因の新型肺炎と診断がついたようです。

2020/1/19追記:この男性は中国人で父親が肺炎症状があり濃厚接触していたようです。

1月24日追記:厚生労働省は24日、旅行で日本に滞在中の中国湖北省武漢市在住の40代男性が、新型肺炎を発症しているのを確認したと発表しました。

国内で新型ウイルスへの感染が確認されたのは、神奈川県在住の中国人男性に続き2例目。東京都内の医療機関に入院しているとのことです。

コロナウイルスとは

コロナウイルスはヒトに蔓延している風邪のウイルス4種類と、動物から感染する重症肺炎ウイルス2種類がこれまで知られていました。

以前はやったSARSもこのコロナウイルスが原因です。

新型肺炎の原因のコロナウイルスはこれらとは別のタイプになります。

ただ、SARS-CoV(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス)とMERS-CoV(中東呼吸器症候群コロナウイルス)以外は、感染しても通常の風邪などの重度でない症状にとどまります。

子どもの風の原因でもコロナウイルスは良く見られます(ただ実際に検査はしないのでコロナウイルスによる診断は通常つきません)。

基本的にこれまでの報告では、SARS-CoV、MERS-CoVともに高齢者、免疫不全者で重症化が報告されていますが、若年者や健康な人では症状は軽いことがほとんどです。

検査は通常は患者の検体を採取し衛生研究所で行います。

特異的な治療はなく対処療法が主体になります。そのためうつらないように予防をすることがとても大事になります。

インフルエンザなどの他の感染症も流行っていますし人ごみの多いところではマスクは常備、着用することをお勧めします。

またこの新型肺炎の対応について厚労省からのメッセージが載っています。

◆国民の皆様へのメッセージ
  新型コロナウイルス関連肺炎に関するWHOや国立感染症研究所のリスク評価によると、現時点では本疾患は、家族間などの限定的なヒトからヒトへの感染の可能性が否定できない事例が報告されているものの、持続的なヒトからヒトへの感染の明らかな証拠はありません。

風邪やインフルエンザが多い時期であることを踏まえて、咳エチケットや手洗い等、通常の感染対策を行うことが重要です。
  武漢市から帰国・入国される方におかれましては、咳や発熱等の症状がある場合には、マスクを着用するなどし、速やかに医療機関を受診していただきますよう、御協力をお願いします。なお、受診に当たっては、武漢市の滞在歴があることを申告してください。

厚生労働省ホームページより
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08906.html

どうやら今回の新型のコロナウイルスも人から人への感染の可能性は否定できないみたいです。

その場合、急速に感染が広がる可能性があり、武漢市以外でも中国への渡航歴がある方で症状があったら注意はしたほうがよさそうです。

ただ個人的にはこの新型肺炎については現時点では過度な心配はいらないと思います。

新型コロナウイルス以外にも無数のウイルスは存在しますし、普段よりしっかりとした予防や体調管理に努めることが大事でしょう。

また情報が入り次第追記していて来たいと思います。

皆さんも感染には十分に注意してください。

最新の情報は厚労省のホームページにありますので確認してみてください。

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病気や育児に役立つ情報を紹介する小児科医です