小児科専門医試験の対策について
小児科専門医試験を振り返って、対策と受験するまでに私がやったことや実際に使った問題集、参考書や役に立つサイトを紹介します。
試験に合格するまでにやったこと
2ヶ月前
病院が、少し忙しかったことと周りの状況に焦りやっとのことで試験勉強に着手。
毎日子どもが寝た22時頃から2〜3時間近所のカフェやファミレスで勉強。
医局の先輩医師が復元した過去問など5年分を解いたがその時点ではほとんど正解できず。
数年分の問題を解くことで傾向と狙われそうなポイントを自分なりに把握。
間違えた問題は参考書や教科書、ネットなどを使い確認していった。
過去問を一通り解いた後に問題集に着手。
専門医をめざす!小児科試験問題集は難易度が高く解けたのは10-20%ほどであり、基礎の部分も確認したかったため下記のチャートシリーズやデータマニュアルを使用した。
1ヶ月前
過去問や問題集は間違えたところをピックアップして何周もしたためある程度の知識のインプットは完了。
細かい知識の暗記のためレビューブックと100%小児科を読み込んで知識で抜けていた部分をチェックした。
あとは最新のガイドラインに目を通したり診断基準や疾患の定義なども確認。
これまで出てきた疾患に近そうなところも確認した。
2週間前
過去問、問題集を再度解き直す。
知識が曖昧なところもあり、設問のそれぞれの選択肢を理解できるよう教科書で確認。
1週間前〜試験前日
教科書、参考書などのポイントやこれまでまとめたところの暗記を中心に行なった。
試験当日
過去問と自分でまとめた暗記ポイントを書いたものを持参。
範囲が広すぎたため試験直前はサッと目を通すのみ。
試験は意外と時間がなくザッと見直ししたらちょうど終わった感じであった。
翌日は朝から面接。
以前に提出していた30症例のレポートから一つが選ばれ二人の面接官からいくつか質問あり。
質問の内容はかなり症例についての基礎的なことで残りは面接官の先生から体験談を聞いて雑談のような感じで終わりました。
というような流れで勉強と試験当日を過ごしました。
私の同期に確認したところほとんど2ヶ月前から開始したのは私だけで殆どの方はもっと前から勉強をしていたみたいです。
範囲も広く普段の業務もあってなかなか時間は取りづらいと思うので直前で焦らないように余裕を持ってスケジュールを立てておきましょう。
試験を振り返ってみて
試験の問題はかなり広範囲から出題されました。
反射の中枢部位、疾患と特徴的な症状の正しい組み合わせ、タンデムマスの対象疾患、NCPRの正しい方法、鎮静について、発達を調べる検査の名称、誤飲の対応、虐待について、ワクチン、思春期の進む順番、酸素や空気の配管の色、代謝疾患の治療薬、感染源となる疾患(リンゴ病は症状出現時は感染性なし)など。
かなり細かい知識も要求されていましたが、暗記するというよりは普段の診療でその都度、疾患についての基礎的な知識やガイドライン、検査の種類、手順などを確認しておくとよいと思いました。
おすすめの問題集
専門医をめざす!小児科試験問題集
正直、かなり難易度は高いですが、一度解いておくと試験のイメージやどこまで覚えれば良いのかイメージがつきやすいと思うので用意しておきましょう。
医師国試・認定内科 データマニュアル
医師国家試験に出題されて設問を分野ごとにまとめています。
曖昧な知識を空き時間にさっとチェックしやすいです。
チャート医師国家試験対策
問題と解説がセットになっていて難易度も低めですので基本的な知識を定着させるのに役に立ちました。
国試小児科学
小児科の全体的な分野の総復習としては難易度も適当でストレスなく問題を解き進めていくことができます。
解説もわかりやすくこれで知識をザッと確認しておきましょう。
クエスチョン・バンク
医師国家試験ではおなじみのクエスチョン・バンクです。
最新の国試の問題を解けるので最近の傾向を掴むことができます。
おすすめの参考書
標準小児科学
小児科は範囲が広いので教科書が一冊あると便利です。
医師国家試験のためのレビューブック
図が多くポイントがまとまっているので総復習には最適です。
直前の暗記にも役立ちます。
小児科 国試マニュアル100%
レビューブックより100%のほうがボリュームは少なめですがその分ポイントはまとまっています。
専門医試験に役立ったサイト
日本小児科学会ホームページ
サイト URL https://www.jpeds.or.jp
過去問を見ることができます。
他にも小児科専門医試験の情報が更新されていますので随時確認しましょう。
笑顔が好き。
サイト URL http://pediatrics.bz
小児科ファーストタッチの作者の岡本先生のブログです。
過去の専門医試験の情報がまとまっていますので是非みてみてください。
まとめ
今回は小児科医向けの記事でした。
普段から自分が当たった症例はしっかり勉強したり、わからないことがあれば調べる癖をつけておけば試験の役に立ちますし自分の医師としてのレベルアップにもつながります。
是非参考にしてみてください。