子どもの鼻水で困ったら電動吸引器をオススメします【吸うと痛いの?上手に吸うコツについても】
子どもの鼻水には電動吸引器、メルシーポットをオススメします。
私が実際に4年間使ってみての感想と、吸う時に痛みはあるのか?上手に吸う方法は?など皆さんの疑問に答えます。
メルシーポットとは
シースターというメーカーから発売されている電動鼻水吸引機です。
サイズは235×90×160㎜と比較的小型で重さは0.8㎏になります。
このように見た目もシンプルで可愛いですよね。
良かった点
しっかり鼻水を吸ってくれる
市販のものですが、吸引力は医療機関で使っているものと変わりません。
ティッシュだけでは取り切れなかった鼻水がずるずると出てくるでしょう。
上手に吸うポイントですが、吸う時にしっかりと鼻腔(鼻の穴)を密閉して圧をかけてあげることです。
また入浴後など鼻の中がしっかりと加湿されている時が吸うタイミングとしてはオススメです。
洗いやすい
部品が少なくシンプルな構造なので手入れがしやすいです。
製品の特性上どうしても汚れやすいですので手入れのしやすさは好ポイントです。
デザインがシンプル
これは好みもあるかもしれませんがデザインがシンプルで家にあっても威圧感がありません。
悪かった点
値段が高め
吸引力がしっかりしている分、値段はハンディタイプや口で吸うものと比べると高いです。
ただその値段に見合った効果はあると思います。
保育園など集団生活を始めると子供は毎週のように鼻水を流してきます。
吸引をしてあげることにより中耳炎などのリスクを減らしたり自覚症状を改善させてくれます。
その結果、医療機関を受診する頻度を減らせると考えると費用対効果は十分に見合うでしょう。
場所を取る
サイズは決して大きくはないのですが、洗面所などに置くと結構場所をとります。
たまに吸わない時がある
ほとんどの場合、どこかの接続が緩んでいることに起因していますので、しっかり接続を確認してみましょう。
ただこれも手入れのしやすさを考えるとしょうがない点かもしれません。
チューブがもう少し長いほうがよい
子どもが吸引を嫌がって暴れる時があるのでもう少しチューブが長いとよいかもしれません。
鼻水吸引の効果について論文を紹介します
鼻汁吸引の有用性についての論文を紹介します。
乳幼児鼻副鼻腔疾患に対する高張食塩水を用いた簡易鼻洗浄療法の有効性を報告している。
対象は、鼻炎、副鼻腔炎の症状をもち急性炎症所見がない0歳頃ら5歳の乳幼児で、抗菌剤を使わずに鼻洗浄のみで治療を開始した22例である。(中略)結果は、①他覚的所見として鼻汁量55%改善(12/22)、後鼻漏71%改善(5/7)、②5~7割の症例で抗菌薬を使わずに自覚症状が消失、③鼻汁から分離された肺炎球菌の80%、インフルエンザ菌の60%の株で菌量の減少もしくは消失、④経過中急性中耳炎の為に抗菌薬投与を必要とした症例は全体の17%であったと報告している(後略)鼻副鼻腔疾患を合併する症例では、鼻腔内細菌叢をコントロールする意味でも鼻洗浄を併用した鼻汁吸引が有効な局所治療の一つになりうる可能性が示唆される。
菊池俊昌:小児科臨床59:99-100, 2006
このように鼻汁吸引を行い鼻腔内の環境を整えてあげることの有用性が示されています。
実際に私の経験でも子どもたちは自覚症状が改善してよく眠ってくれますし、中耳炎や副鼻腔炎などの合併も少ないように感じます。
特に乳児の場合は鼻が詰まっていると哺乳が上手くできなくなってしまうため、積極的に吸引は行うべきと考えます。
まとめ
電動吸引器メルシーポットについてまとめました。
子どもの鼻水で悩んでいる方はぜひ検討してみてください。